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2022.04.28 NEWS

【主催者インタビュー】東京の熱き中小企業あつまれ! 支援体制がパワーアップした 「東京都ベンチャー技術大賞」始動!!

東京都の中小企業が開発した革新的で将来性のある製品および技術を表彰する「東京都ベンチャー技術大賞」が、令和4年4月から企業の募集を開始しました。

平成28年度から前身である「世界発信コンペティション」として開催されてきた同事業は、本年度から名称などをリニューアル。受賞企業の製品や技術の出口支援といったサポート体制も強化されるといいます。優れた技術を持つ中小企業にとって、ビジネスチャンス拡大につながる機会といえるでしょう。主催する東京都産業労働局商工部創業支援課の渡邊禎之技術連携担当課長に、中小企業への思いや同事業の目的などについてお聞きしました。

優れた技術を表彰して産業の活性化につなげたい

「東京都内には優れた製品や技術を持ちながらも、それらが市場や消費者に十分浸透していないために、事業拡大などのビジネスチャンスを逃してしまっている中小企業が今も多く存在します。」と、中小企業をめぐる都の課題を指摘する渡邊氏。その他にも後継者不足や消費の減少、最近では新型コロナウイルス感染症の拡大や混迷する世界情勢の影響から、半導体や燃料、レアメタルの供給不足に苦慮する事業者も少なくないのだとか。

こうした多様な課題がある中で「東京都ベンチャー技術大賞」を実施する意義について、渡邊氏は次のように続けます。

「ここ数年は、中小企業にとって特に厳しい状況が続いています。このような逆境を打破するためにも、都としては中小企業に創造性や技術革新力のさらなる向上と、経営戦略の根幹となるコーポレート・アイデンティティの確立を促していく必要があると考えています。

『東京都ベンチャー技術大賞』は、これらの実現に向けたブースター的な事業といえるでしょう。中小企業の革新的かつ将来性のある製品や技術を表彰することで、受賞企業の社会的周知とビジネスチャンスの拡大を促進。他の企業の開発意欲を喚起するとともに、さらなる産業の活性化と雇用の創出につなげていくことが目的です。」(渡邊氏)

過去の開催実績から“受賞効果”アリを確信

同事業は平成12年度から「東京都ベンチャー技術大賞」として開始され、平成28年度に「世界発信コンペティション」と改称してからも計20回以上の開催実績があります。昨年度は、製品・技術(ベンチャー技術)部門において81件の応募があり、その中から優れた製品・技術14件が表彰されました。

受賞企業には、東京都より賞状と副賞の賞金(「大賞」300万円、「優秀賞」150万円、「奨励賞」100万円、「特別賞」50万円)が贈呈され、そのうち女性が経営や開発に携わった企業については「女性活躍推進知事特別賞」に選ばれ表彰されています。なお、前回までは製品・技術部門のほかサービス部門があり、35件の応募から14件が受賞。本年度からは両部門を一本化した形に再編成し、名称も「東京都ベンチャー技術大賞」に戻して再スタートを切りました。


一方、都は過去の受賞企業に対して、同事業の効果をモニタリングするためのアンケート調査を継続的に実施。多くの受賞企業で「受賞商品・技術の売上高」「受賞企業全体の売上高」が増加していたといいます。

渡邊氏は「こうした結果は、もちろん受賞企業それぞれの営業努力などの賜物です。しかし、当事業の受賞効果と出口支援の効果も、少なからずあるのではないか」と分析した上で、今回のリニューアルポイントについて説明します。

「事業名を【東京都ベンチャー技術大賞】に戻した理由には、“優れた技術を表彰する事業”であることを明確化する狙いがありました。その上で、リニューアルのポイントは、受賞企業の商品および技術の出口支援の更なる強化です。主に広報支援と経営戦略支援において、新たに専門のノウハウを持つ民間事業者に委託し、受賞企業の多様な課題に対応できるサポート体制を強化していきたいと考えています。」(渡邊氏)

受賞企業へのサポート体制を強化

これまでにも、都は受賞企業に対してPR用のリーフレットや動画を製作したほか、公益財団法人東京都中小企業振興公社が実施する支援事業などへの橋渡しを行なってきました。今回の事業リニューアルにおいて、都は起業支援や事業プロデュースを展開する株式会社ツクリエに受賞企業向けの支援事業を委託。二本柱となる支援内容の概要は次のとおりです。

フォローアップ① 広報支援

受賞企業と検討しながらメディア戦略をサポート
例:受賞製品・技術を紹介する記事などを各種媒体に掲載
プロモーション動画の製作と発信

フォローアップ② 経営戦略支援

受賞企業それぞれの課題や悩みに応じた専門家による個別支援
例:受賞製品の本格展開に向けたテストマーケティングの実施
  戦略上の課題に対してマーケティングなどの専門家を交えたミーティングを開催
  メンタリングによる個別サポート
  異業種交流やビジネスマッチングの機会を提供

さらに、都は受賞製品や技術の国内外への幅広い展開に期待を寄せています。前出の中小企業振興公社が運営する各事業を活用しながら、海外に対しても広く受賞企業の情報を発信し、グローバルなビジネスチャンス拡大を促進していくとしています。


「日本の中小企業が開発してきた製品や技術は、世界に誇れるものばかり。昨年大賞を受賞した『橋梁たわみ計測システム INTEGRAL PLUS』(株式会社TTES)は、センサーを通じてさまざまな情報を計測して数値化するセンシング技術を使って、誰でも簡単に計測できる機器です。これこそ、まさに世界中の橋で活用してほしいジャパニーズテクノロジーといえます。

同優秀賞の『ジルコニア製カトラリー/SUMUシリーズ』(株式会社ZIKICO)も、日本人らしい繊細な感性が生んだ安全性の高い製品。金属臭が出にくいスプーンやフォークで、料理本来の風味を楽しむことができる優れものです。今後さらに海外の食卓やレストランに普及されることを期待しております。

都内の中小企業のみなさんには、このように本事業を活用していただくことでビジネスチャンス拡大の契機となれば幸いです。本年度もより多くの企業さまのご応募をお待ちしています!」(渡邊氏)

令和4年度「東京都ベンチャー技術大賞」は現在エントリー受付中。応募受付期間は5月27日(金)まで必着となります。それに先んじて、5月13日(金)には同大賞の事業説明会がオフライン&オンライン同時開催されます。過去に受賞された企業の方々がゲストとして登壇し、トークセッションも行われます。

▼ 参加を希望される方は事前にご予約ください。

同事業から発信される革新的なテクノロジーの数々は、東京だけでなく日本全国の企業からも注目を集めることでしょう。コロナ禍や目まぐるしい世界情勢下であっても、日々開発に挑戦し続ける中小企業の優れた製品や技術が、東京はじめ日本の産業をどう変えていくか期待したいですね!